資格は必要?
とび職の仕事内容を紹介しましたが、専門性が必要とされる仕事を行うとびも多いので、資格が必要だということが分かります。
実際にとび職にはどのような資格が必要なのでしょうか?
とび職自体は特に必要な資格はありませんが、資格取得をしておくと高度な仕事を請け負うことができる資格がいくつかあります。
玉掛け(玉掛け技能講習・玉掛け特別講習)
玉掛け(玉掛け技能講習・玉掛け特別講習)とは、クレーンを操作して吊り荷にワイヤーロープを掛けたり外したりすることが可能です。
先に紹介した4つの仕事でも必要であるので、とび職をするのであればまず取得しておいた方が、幅広い仕事ができるので、とび職を始めたら早いうちに資格を取得しておきましょう。
足場組立(足場組立等作業主任技能講習)
次に必要だといわれるのが、足場組立(足場組立等作業主任技能講習)です。
この資格は、吊り足場・張り出し足場、高さが5mを超える構造の足場組立などを行う作業を行う場合に必要な資格です。
建築現場でこのような作業を必要とする場合には、労働災害を防ぐため、足場資格者の配置が法律で義務付けられています。
法律で資格者が必要とされているので、資格を取得しておくことはあらゆる現場で作業をすることができます。
資格を取得するためには、足場の組立などの業務に3年以上従事した経験が必要であり、土木・建築・造船を専攻して学校を卒業している場合でも、2年以上の実務経験が必要です。
鉄骨(建築物等の鉄骨組立等作業主任者技能講習)
建築物等の鉄骨組立等作業主任者技能講習(以下鉄骨)の資格は、厚生労働省が認定する国家資格になり、この資格を持っていると高さ5m以上の鉄骨建築物の組立などを行うことが可能です。
とび職をしている人が取得する資格として人気がありますが、こちらも足場の組立などの業務に3年以上従事した経験が必要であり、土木・建築・造船を専攻して学校を卒業している場合でも、2年以上の実務経験が必要です。
とび技能士
とび技能士は、とび職人として独立や訓練学校の講師として働くことのできる国家資格です。
資格には3つのレベルがあり以下の条件が必要です。
- 2級:実務経験2年以上
- 1級:実務経験7年または2級の資格取得後2年の実務経験
1級は特に取得が難しく、多くの知識と経験が必要とされますが、取得をすれば独立や講師としての道が開けるので、とび職以外の仕事やとび職も仕事を極めたい人はぜひチャレンジしてください。